やっぱり恐ろしい・・・新堂冬樹!

久々に「新堂冬樹」を読んだ。 私が好きな作家さんの一人。

新堂冬樹
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http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E5%A0%82%E5%86%AC%E6%A8%B9

前にも紹介したと思うけど、新堂さんの書く本には2種類あってね、

「白新堂」と「黒新堂」があるんよね〜。

温かくて切ない純愛小説を書かはる「白新堂」と、
それはそれは読んでて怖くなる裏社会を生々しく書かはる「黒新堂」。

同じ作家さんが書いてるとは思えへんけど、両方とも新堂冬樹さんなんよね。

自身のブログ名も「白と黒」ってしたはるくらいやし、意識して書いてはるんよね。

で、私が昨日読み終えたのは、これ。

鬼子

鬼子

いやぁ・・・怖かった・・・(TーT)

久々に顔を歪めながら読んだかも。いや、ほんまに怖いねんで、これ。(笑)

ストーリー自体も、それはそれは恐ろしいんやけど、この人の書かはる文章が、
凄い生々しくって、想像したら・・・というか、想像するのも怖いくらいな描写。


例えば・・・(食事中の人、ごめんな)


主人公の隣家の犬が殺されてたって場面ではね・・・

『血塗れの頭部。陥没した頭蓋骨から溢れる黄白色の塊。
 そこここに飛び散った血と脳漿の上を舞う銀バエ』

てな感じ。(TーT)

そして、その隣家の主人が暴行を受けた場面ではね・・・

『瞼は無残に腫れ上がり、鼻は不自然に捻じ曲がり、唇は折れた歯でズタズタに裂け、
 顔中血塗れだった。
 膨張したざくろ色の瞼は、小さな唇のようにパックリと割れ、
 傷口から黄白色の脂肪が食み出ていた』

みたいなさ・・・(TーT)

書いてる私もまた怖くなってきたし・・・

でもね、何度も何度もこんな描写が出てくる怖い本なんやけど、
どんどん読んでいけて止まらないんよねぇ。

新堂冬樹の本は、これまでだいたい読んできたと思うけど、
純愛小説も温かくて大好きやけど、このブラック新堂が書く本も
止められないのよね〜