フェルメール展へ。

お墓参りの後、3人でランチして、13時前。

父は仕事へ、母は市内で予定あり。

さて、私はどうしようか・・・

せっかく市内まで出てきたんやから、
このまままっすぐ帰るのももったいないなぁ。。。

地下鉄に乗り、東山駅で下車。

白川沿いの雰囲気の良い小道を通り抜けると・・・

目の前には平安神宮のおおきな鳥居が見えてきた。


このあたりは、平安神宮、美術館、図書館、動物園などが
集まっていて、年中人で賑わってるな〜。

私の目的は、こちら。

大鳥居のすぐ横にある「京都市美術館」。

昭和8年(1933年)に建てられた歴史ある建物。
今までにも何度も訪れてはいるけど、こうやって建物を
しっかり見たことはなかったかも。

現在、ここでは「フェルメールからのラブレター展」を開催中。

ちょっと前に、テレビでこのフェルメールの絵の修復の番組を観て、
修復が終わって、世界で最初に日本で公開されるって知って、
一度見て見たいな〜って思ってた。

でも、東京だと12月半ば(渋谷のbunkamura)に公開だから、
プチさや連れては無理だしな〜って諦めてたんです。

でも、なんと、東京に先駆けて京都で世界初公開してると知り、
行ってみることにした!すごい偶然!

昼過ぎやったしか、入り口の行列は無くなってたんだけど、
中に入ってびっくり。
ありの行列のように、人がゾロゾロ・・・
やっぱりフェルメールてt人気あるんよね〜。
三十数点しか現存していないっていうところもきっと
人気なんやろな〜。

フェルメール・ブルー」と言われる、ラピスラズリを砕いた
顔料ウルトラマリンの青が鮮やかによみがえっていて、
とても350年近くも経過している絵とは思えなかったですよ。

はじめ、絵の修復って聞いて、「そんなん必要なんかなぁ」って
思いました、実は。。。

大きく破損したり、火事で燃えたり、そういう場合は別としても、
色の退色とか、細かい傷とか汚れとか、そういうのって、
時代を感じさせるものだから、ありのままの自然な状態で
いいんちゃうかな〜って、思ってました。

フェルメールが描いた1664年頃に使っていた絵の具や道具だと、
年月が経つとこういう風に退色するもんだ、みたいな、
その時のありのままを残していくのも大事なんちゃうかな〜って。

フェルメールの目の前で、フェルメールが指導しながらの修復やと、
「オリジナル性」はそのままだけど、
350年近く経過した現代に、現代の修復師が手を加えると、
その時点で、「正真正銘のオリジナル」ではなくなってしまう
んちゃうかな〜って感じたりしました。

でも、その修復師さんの番組を観てると、
今の修復っていうのは、「手を加える」のではなくって、
「原形にもどす」ということらしいと知って、
「なるほどな〜。じゃぁ、それは必要だわ!」と、
簡単に考え変えました(笑)

放っておいたら風化してしまって色も何もなくなってただの壁に
なってしまう壁画も、
現代の技術で、描かれた当時に使用していた顔料とか、
原形には描かれていたのに年月が経つにつれて消えて
なくなってしまった部分とかをコンピュータで解明して、
原形通りに修復していく。

そういうのが、最近の修復みたいですね。

確かに、描かれてから何百年も経過した今、原形と同じものを
目にすることが出来るというのはすばらしいことかもしれない。

なぁ〜んて、番組に影響されて考えをコロッと変えてしまった
私でした。(笑)

沢山の人の中でもまれるのは怖かったから、
ほかの絵は一列下がったところから見て回りましたが、
フェルメールの三点は、最前列でしっかりと観てきましたよ。

《手紙を読む青衣の女》が一番有名なのかな、やっぱし。
ポスターにも使われてるし。

この女性の、手紙の持ち方(読み方?)が、
「大事な手紙を読んではる」ってのが伝わってくる気がした。

腕を身体につけて、胸の前で大事そうに読んではる。
手紙の内容はわからないけれど、
きっとラブレターじゃないかな〜。

良い気分転換になりました!